top of page

2024 AUG&SEPTファミリーケアギバーの会ブログ


ファミリーケアギバーの会ブログページ

情報交換と家族の支援にお役立てください。Family Caregivers' Blog is available to share helpful information to support families caring for those with dementia.



サポートグループって?

今日はEさんのお母さんの不安が上がって、施設を出たがったり、気分が下がったり、立ち上がろうとして転倒したりというお話しをしました。Eさんもお母さんが施設にいるとはいえ、家族介護者としてどうしたものかと思っています。一人の時間や何もしていない時間が増えると不安はさらに募るものです。何もしない時間を少しでも減らすというのも不安軽減のいい方法かもしれません。そこでほかの参加者の方からいろいろな意見がでました。日本の音楽のCD、日本語のDVD、日本語のAudiobook (Eさんのお母さんは目が不自由になる前は読書が好きでした)など、いろいろなアイデアやそのアレンジをするには施設のCare Planに入れてもらい、ケアエイドさんに時間を持て余すような時にCD、DVDやAudiobookなどかけてもらうなどのアイデアも出てきました。さらに、参加者の方がこちらのコーラスグループが歌っている懐かしい歌のCDを後日Eさんに届けてくださいました。

サポートグループに参加の方々は家族介護者の気持ちもわかり、その状況もよく理解できるため、いろいろなアイデアを出し合って助け合っています。介護に追われる中、視野が狭くなってしまったり、行き詰って悩んだりの日々を過ごしている家族介護者が集まって、問題や悩みに解決策はすぐには見つからないかもしれませんが、お互いが存在しているということを認識し支え合うというのがサポートグループだと思います。みなさんがサポートグループに参加当初は支えてもらう側として、参加することが多いですが、少し経つと他の参加者さんを支えているのに気づきます。ファシリテーターとして参加者の方々の力強さを感じます!これからもサポートグループが家族介護者の方たちのお役に立てるといいと思います。


気持ちに寄り添うパート1

今日はNさんのお母さんのDay Serviceの話しになりました。お母さんは3日Day Serviceに通っています。なにをDay Serviceにやったかはお母さんは覚えていませんが、気分よくDay Serviceから帰ってきます。大切なのは何をしたかではなくて、どう感じてどんな感情をもっているかということですね。その気持ちに寄り添うことが重要です。Nさんもなにしたの?っと聞くのでなく、「あー、今日はいろいろやって楽しくてよかったね」などの対応をしています。気分が悪くなってかえってきたら、何が起こったのか覚えていないかもしれませんが、「あー、今日はあんまりいいことなかったもんねー」とか「気分悪くなる日もあるよね」など気持ちに寄り添うことも重要なことのようです。そうすることによって、介護される側もする側も気持ちよく時を過ごせるかもしません。こうすることで介護のストレスも少しは軽減するかもしれません。


こうした認知症をもつ家族を介護するための視点を紹介した本があります。“Contented Dementia”というタイトルです。ダイジェスト版がありますので、添付します。残念ながら英語のみですが、ご参考まで。



気持ちに寄り添うパート2

Mさんのお母さんは日本に住んでいます。認知症も進んできており、夢なのか現実なのかわからなくなることも良くあるようです。Mさんが日本に帰国中に、夜中にお母さんが「誰か男の人が部屋の中に入ってきて、怖くて眠れない」と同居の弟さんに訴えています。Mさんは「夢でも見たんでしょ。そんなわけない」とは言わず、事実は‘どうであれ、お母さんの心配する気持ちを理解し、「一緒にお部屋の中見てみよう」と言って、お母さんのお部屋まで行き、電気をつけて、誰もいないことを確認し、「誰もいないみたいよ。心配しなくて大丈夫みたいよ」と言うとお母さんも心配や不安が減ったのか「あら、そう。良かった。」と言って、あっさりといままで言っていたことも忘れて、眠りについたそうです。


Mさんが’現実に執着することなく、お母さんの気持ちに寄り添って、心配な気持ち落ち着けることに対応したため、お母さんが落ち着かれたのでしょう。「男の人がいた、いない」という言い争いなどせず、お互いいい気分で眠れたのだと思います。


とはいえ、こういった現実に起こっていないことに対応しなければならないことは家族介護者にとっては負担です。日常のことだからです。それに毎日毎日対応するのは大変なことです。イライラすることもあるでしょう。イライラしない人などいないと思います。多くのサポートグループの参加者たちもそのストレスについてお話ししてくださいます。イライラして当然です。そういう時は、介護している相手との距離と時間を置くことが一つの対応法かもしれません。「もう、だめだー」と思ったら、一人になれる他の部屋にいったり、短時間外を散歩したりして、時間と距離を少しの間でも置くことが必要です。


Nさんもよく限界まで来ると、介護しているお母さんとの距離と時間をちょっと置くそうです。そうすると、お互い気持ちを入れ替えることができて、お母さんもちょっと時間と距離を置くと、あとでケロッとしているそうです。気まずい気分になったことも忘れているそうです。家族介護者もいつも完璧に介護している家族の気持ちに対応できるわけではありません。短期間でも距離と時間をおいて、お互い気分転換することは重要です。

 


Comments


bottom of page