ファミリーケアギバーの会ブログページ
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Caregiving ・介護って?
Aさんは仕事が忙しく、1週間ぶりに施設にいるお母さんの様子がうかがいに行きました。すると、お部屋には使用済みのPull Upsが4つあり、土曜日のお風呂は拒否でそのまま、予約したったMobileの歯のチェックアップも途中で拒否という状態でした。なぜ、使用済みPull Upsがお部屋に、なぜお風呂拒否はそのままになっていて、歯のCheck Upの時は何が起こったのかなど、スタッフに聞かなければなりませんし、その後のお風呂をどうするのかのスタッフとの連携と相談、歯のチェックアップの再予約、次回はAさんが付きそうかなど、決めたり、コミュニケーション、施設のスタッフとの連携など家族としてやることがたくさんあります。施設にお母さんが入居していても、Aさんの介護は続きます。
「介護」というと、お風呂、着替え、食事の介助などを想像しますが、家族介護においては、こうしたアポをとったり、付き添い、外部とのコミュニケーションや連携、付き添いといってもアポなどについていくだけでなく、待合室でどうするかとか、治療や診察中にイライラしたり、座っていられなかった時の対応、娯楽的なアクティビティーの選択や付き添い、これからの介護や治療の方向性(施設なのか在宅を続けるのか、治療するのかしないのか)の決定なども介護に含まれます。こうした介護は精神的にも肉体的にも家族介護者の大きな負担となってきます。家族が施設にいってもこうした介護は続いていきます。周りの助けやアドバイスを受けながら、一つ一つ対応していきましょう。
「お風呂は今日はいいわ」「あんまりこの集まりは楽しくないし、行きたくないわー」
Aさんのお母さんもNさんのお母さんも「お風呂入らないわー」お風呂拒否があったようです。Nさんのお母さんはクラフトの新しいクラフトのクラスに挑戦!ちょっとクラフトの内容が難しすぎたのもあったのか、「あのクラスは楽しくないわー、行かなくてもいいかなー」というような反応。認知症になるとお風呂の拒否をするというのはよくあるようです。認知症の症状の一つとも言えます。なだめすかしたりしながら、お風呂に入ってもらったり、お風呂の時間を変えてみたり、気持ちの高ぶりを抑えるための薬を使ったり、また他の日にお風呂に挑戦したみたりと、いろいろな方法を試してみる必要があります。これが絶対成功するという方法はありません。気長にその時々に方法を変えていくしかありません。
新しいものを試す時も「これやってみる?」と聞けば、「やらない」ということが多いと思います。新しいことをするには認知症の人にとっては私たちが想像する以上の脳機能を使うことになるので、脳の機能が低下している認知症の人にとっては新しいことはしたくないのです。ですから、反応としては「やらない」ということになります。けれど、そう言っても、何回か行けばなれて大丈夫ということも多々ありますので、新しいことは「やりたくない」と言っても、「じゃ、行こう」と言って、なんとなく同じクラスに連れて行くと、慣れて習慣的に行くようになることもありますので、これも気長にやってみましょう!
認知症の人は、記憶を低下しても、感情が動いた出来事に関しては覚えています。詳細は覚えていなかったとしてもその時の出来事と感情は覚えているので、アクティビティーに行って、楽しいことがあれば、それを覚えていて続けていくということもあるでしょう。そういう意味でも、馴染みのある楽しめるアクティビティーを試してみることが大切なのでしょう。
車椅子を使っていても、足腰鍛えられますよ!
Eさんのお母さんは目も不自由で、認知症もあり、足腰も弱っているのか転倒が多くなってきました。お母さんも歩きたいけれど、転倒が多いために、施設では車椅子を使うようになっています。車椅子で生活すると足腰が弱ってしまうとEさんも心配です。座っていたも、寝ていても、足腰の筋肉の衰えを抑えることはできるようです。高齢者の場合、若い人のように身体を鍛えるというよりは、筋肉の低下を防ぐようにしておくことが大切です。高齢者が寝たきりになると1週間で筋力の10%から15%が失われていくといわれています。一度筋力を失うと回復には長い時間がかかります。座っていても、寝ていてもそのままの状態で適切な運動をすれば、筋力低下を防ぐことはできます。PhysioTherapistなどに相談してみましょう。簡単な運動でも少しするだけで、筋力を保つことができます。そういった運動も安全に家族やボランティアができるのなら、一緒にやってみるのもいいと思います。次回はEさんにどんな運動を勧められたか聞いてみましょう。少しは筋力低下の運動ができれば、Eさんも安心でしょう!
「痔」の話し
Nさんのお母さんは「痔」があるようです。最近は患部に痛みがあるようで、動いたり、座ったりすると「痛い」といいます。市販のクリームを塗っても、用を足したあとクリームを拭き取ってしまうし、治りも遅いしどうしましょう。痛みを感じるもののどの程度の痛みなのでしょうか。他の参加者の方々からは、お通じをよくする薬の使用やお医者さんに診てもらうことなどのアイデアが出てきました。
高齢者にとっては「お通じ」をよくしておくのは重要です。認知症のある人は、特に便秘や痔などきちんと対応しておいかないと「痛み」や「気持ち悪さ」が適切に表現できないため、イライラ感や混乱、暴力として出てくることもありますのでね。早く、Nさんのお母さんが治るといいですね。
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ちょっと「癒し」のお話し
Eさんのお母さんは新しい施設の環境に慣れるのが大変です。
ボランティアさんやコンパニオンの方も来てくださいますが、まだ、穏やかな気持ちにする方法がいくつか必要なようです。お母さんが穏やかな気持ちになってくれればEさんも安心です。少しは介護ストレスも減るでしょう。
そこで、施設の方からRobot Catの勧めがあったそうです。ぬいぐるみの様ですが、ちゃんと動きますし、ミャーミャー、ゴロゴロ言ったりするそうです。触り心地もいいようで、Eさんのお母さんのように目が不自由な人でも少し心を穏やかにできそうです。癒しのペット訪問などもありますが、上手くアレンジできない場合など、こうしたRobot Catなどを使うのもいいかもしれません。介護を受けている人が穏やかな気持ちになれば、家族介護者も穏やかな時間を過ごすことができるかもしれませんね。
Robot Catはアマゾンでも購入できるそうです。参考まで。
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